秒速5センチメートル レビュー

ガラにも無く長文書いてみる。

昨日観た「秒速5センチメートル」なんだけど、

私が買った DVD は特別限定生産版って奴で新海誠のインタビューが入ってた。
その中で新海誠が言ってた言葉が結構刺さった。
ほしのこえ」は会社勤めしながら作った作品で、
ある意味非日常的に作った映画だけど、
秒速5センチメートル」は映画を仕事にすると決めてからありふれた日常の中で作った映画で、
それがすごく良かったって。
確かに「秒速5センチメートル」は本当にありふれた日常を描いた映画で、
誰もが経験したことある事のようなそんな肩の力が抜けたいい映画だった。

思えば私は 18 の頃からまともに仕事をし始めて、

28 ぐらいまでの 10 年間本当に仕事しかしてなかった気がする。
それはある意味すごく非日常的で、
技術者としてはよかったかもしれないけど、
人間としてはどうかなって感じの生活だったと思う。
それこそ「睡眠してません」だったしね。
最近の 5 年間はやっぱり結構ありふれた普通の生活を送ってる。
まぁ仕事が技術者から営業だったり経営だったりになったりして、
ストイックな世界ではやっていけなくなったってのもあるんだろうけど。
でもやっぱり商売ってのは結局お客様に何かを届ける仕事であって、
お客様の気持ちに共感できるような自分になってないと間違ってるよねって最近は思う。
昔はこんなこと全然思わなかったんだけどね。

話は変わって「One more time, One more chance」、

10 年前の 山崎まさよし の歌。
この歌は男心をよく表現してるよなって思う。
女の子は過去の恋愛を美しい思い出と出来るんだけど、
男はそうは出来ないよねって感じ。
私の中では「シングルベッド/シャ乱Q」とか「Over/Mr.Children」とかと併せて
ベスト駄目な男心ソングかな。
One more time, One more chance」は 1996 年当時からすごく好きな歌だったんだけど、
秒速5センチメートルを見て当時のいろんな記憶がフラッシュバックしてきた。
思えばこの日記も 2000 年 8 月から付けてるんだけど、
もっと昔から付けてればよかったなって思った。
そうすれば当時の気持ちとか想いとかもっと思い出せるのにって。
でも今書いてるこの日記を 10 年後の自分が、
懐かしく思い出してくれればそれでいいかなって思う。

まぁ結論としてはみんな「秒速5センチメートル」を観ようって事。

One more time, One more chance」を好きな人には絶対見て欲しいし、
少しでも映像関係にかかわった人にも見て欲しい。
正直、新海誠の作品は見るたびにちょっと悔しいんだよね。
なんか自分の手に届きそうなところにあるというか、
なんで私はこの作品を観る側にいるんだろうって。
まぁ私もそろそろ真面目に仕事するかな(笑)